電炉事業を通じて
資源循環型産業をリードする
合同製鐵株式会社 代表取締役社長内田 裕之
当社は、昭和12年の創業以来培ってきた製鉄技術をもとに、土木建築分野における鉄筋コンクリート構造を支える鉄筋用棒鋼事業や建設工程における作業性を大幅に短縮可能な機械式継手などの加工製品事業、様々な都市インフラに活用される線材・形鋼事業、また、産業機械の主要部材を製造する構造用棒鋼事業などを展開しており、まさに社会インフラを支える基礎素材産業として、その基盤となる重要な素材である「鉄」づくりを通じて、国民生活の向上と我が国経済・社会の発展、地球環境との共生に貢献してまいりました。
当社が担う電炉事業は、社会基盤を支える役割を終えて発生した鉄スクラップを溶かして新たな鉄鋼製品に生まれ変わらせるというリサイクル型の鉄づくりです。資源備蓄が少ない日本において、貴重な資源である鉄スクラップを少ないエネルギーで再び社会資本の形成に役立てるという役割は、サステナビリティ社会の実現に向けて今後益々重要になっております。
合同製鐵グループは、こうした資源循環型産業をリードするとともに、人と技術と自然環境との調和、鉄の未知なる領域とその可能性を追求して着実に前進してまいります。
当社は2021年に掲げた「中期ビジョン2025」の収益目標を前倒しで達成し、新たな見直しを公表いたしました。「継続的に収益を生み出す力~人、設備、仕組み」を基軸として人材活用やカーボンニュートラルに資する施策、顧客満足度向上のための品質の安定性や市場ニーズを的確に把握した製品の開発など諸施策を着実に推進し、事業の持続的な成長を目指すとともに、企業価値の向上に努めることで、引き続き全てのステークホルダーの皆様の信頼と期待に応えてまいります。